ICTが教育現場で活用されることによって、児童・生徒の学習により良い
効果が生まれます。皆さまの自治体や学校でも参考としていただけるよ
う、NTTラーニングシステムズが取り組んだ実証事業やお客様でのICT
実線の中から、優良なICT活用事例をご紹介いたします。
今回ご紹介します宮古島市立下地中学校は、総務省「フューチャースクール推進事業」のモデル校として平成24年2月よりICT機器の運用開始以来、年度途中の採択で今年度年間指導計画等の変更や、導入直後のサポート体制や教職員の研修時間の確保など、数々の困難や課題を乗り越えて、ICTを活用するノウハウも蓄積してきており、現在では先生・生徒ともに機器の扱いに慣れている学校です。
沖縄県宮古島市立下地中学校 座間味浩二 先生
第1時 どちらが起こりやすいのか考えることができる
第2時 確率について理解することができる
第3時 相対度数をもとに起こる事柄について説明することができる
第4時 身の回りの事象について確率を求めることができる
第5時 樹形図を用いて場合の数を数え上げることができる
第6時 組み合わせについて理解し確率を求めることができる
第7時 余事象について理解することができる
第8時 条件付き確率について理解することができる
第9・10時 これまでの既習事項を確認することができる
導入 | 展開 | まとめ | |
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主 な 学 習 活 動 |
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今回活用しましたICTは以下になります。
※文字のリンクをクリック頂くとICTの詳細説明ページにジャンプします。
本時の授業は数学的な法則をただ知るだけでなく、自分でたくさん実験し、さらに全員の実験結果を集計することで、確率は絶対ではないこと、実験回数を増やすことで相対度数に近づくという理論を実感として理解することが目的でした。目的を達成する過程において、生徒の話し合いは不可欠です。教師は答えを言わず、生徒が持つ多種多様な意見を言い合い、比較検討して、正しい結果へと進んでいくことが、良いことであり、実験結果の収集など作業の効率化や、自分から興味関心を持って自分の考えを書くという点で、ICTは有用だと感じました。
ICTで得られる学びの変革と、そのスケールの拡大
宮古市立下地中学校 校長 久高三彦先生
これまでの学校教育では情報教育が主たるものでした。ですがICTの導入によって教育は情報化され、学び方の変革が起こりつつあります。
実際に本校ではICTによって、学びのスタイルが大きくシフトしています。これまでは個人で完結していた学びというものが、個からグループへ、さらに別のグループへと広がっています。やがては本校の授業が他校に参考にされ、また逆に本校の生徒が他校から学ぶ、ということも起こり得ます。
学びのスケールが大きくなるということですね。将来的には地域はもちろん、国外とも学びを共有できるようになるでしょう。
このような学びのネットワークの広がりが、ICTによる大きな変化であり、メリットです。
本校は文部科学省、総務省の指定を受けて、3年間のフューチャースクール、学びのイノベーションの授業を導入することができました。ICTについては先導的な役割を負っています。ですからわれわれが持っているものは、教師間はもちろん、他校、あるいは地域に対して、どんどん共有していきたいと考えています。