ICTが教育現場で活用されることによって、児童・生徒の学習により良い
効果が生まれます。皆さまの自治体や学校でも参考としていただけるよ
う、NTTラーニングシステムズが取り組んだ実証事業やお客様でのICT
実線の中から、優良なICT活用事例をご紹介いたします。
今回ご紹介は、秋田大学教育文化学部附属小学校です。秋田大学教育文化学部と協力し、平成28年1月より授業支援アプリケーションを運用開始しています。ICT機器と親和性の高い理科から導入を進め、高橋先生を中心に全職員で活用ノウハウを蓄積しています。高橋先生の担当する生徒は自分の主張をICT機器を用いて即座に表現できるほど、扱いに慣れています。
秋田大学教育文化学部附属小学校
高橋 猛 先生
第1・2時 梅雨の時期の雲の動きや天気の変化のしかたのきまりから、天気を予想する。
導入 | 展開 | まとめ | |
---|---|---|---|
主 な 学 習 活 動 |
|
|
|
今回活用しましたICTは以下になります。
※文字のリンクをクリック頂くとICTの詳細説明ページにジャンプします。
児童に養って欲しい、“科学者の目”
秋田大学教育文化学部附属小学校 高橋 猛 先生
法則性を見出し、活用して生活の役に立てるような“科学者の目”を児童には養って欲しいです。そのために、授業では児童に実験方法を考えさせることが多いのですが、その内容は児童毎に違っています。そんなときに実験のポイントや結果など、児童が一番見せたいところをカメラで撮影して、テックキャンバスに貼り付けて紹介すると、よく伝わります。
言葉で伝えられることには限界があると思いますが、そんなときにテックキャンバスはとても活用できます。テックキャンバスで写真を見ながら、白熱した議論をすることで“科学者の目”を養っているのではないでしょうか。
自分で考えたことの表現を、ICTでさらに充実させる。
秋田大学教育文化学部 林 良雄 教授
これまでICT教育を実施していなかったことから、テストケースとして理科に導入しました。今回の授業では、児童がICT機器を高度に使いこなしながら、良い議論をしていたことが印象的でした。
ICTの授業への導入は使い方次第ですが、ICT教育がさらに進めば、児童が自分で考えたことを表現する方法がさらに充実します。たとえば資料やプレゼンを作成する場面では、その効果を発揮するでしょう。
将来はICTが高度化することが予想されるので、計算などのテクニックの分野はICTが担当し、人間はそれを使いこなすような論理の分野を深めていければよいですね。